何よりも大きなやりがい
研究統括室
藤原 彩
(発電から需要家に届けるまでのシミュレーション等)
- 研究企画
- 大型計算機運用管理
- 知財研究契約
入所の経緯
利益追求よりも社会貢献を目指す姿勢に共感
大学院で学んでいたのは、電力システム工学です。高圧系統を対象として電圧・潮流等に関するシミュレーションを行い、運用について検討する研究等をしていました。卒業後、理系出身の女性としてどのような就職先を選択すべきか検討する中で、研究職に進むのもプラント系やメーカーに技術職として就職するのも違和感があり、それでいて学んできたことを活かしたいという想いがあって進路に悩んでいた時期があります。そんなときに電中研の事務職の募集を知り、民間企業のように特定の利益を追求するのではなく、研究機関として公的に正しい発信をしていく姿勢に共感できるところが多くありました。正義感というと言いすぎかもしれませんが、実際に職員もそのような理念や思想を持っている方が多いように思います。企業とは異なるポジションで研究に関わっていけたり、社会貢献につながる仕事ができたらと思い、入所を決めました。
現在の仕事
事務だけではない専門分野のプロフェッショナルに
入所直後は、企画グループで中期経営計画に関連する研究のロードマップの作成支援等を行っていました。3年目以降、現在も担当しているのは国等からの受託研究や知的財産等に関する契約関連業務です。特許の出願や契約といった事務手続きの他、取得後の管理・運用や使用許諾の内容を決めるといった業務に関わっています。さらに、国の公募研究や大学との共同研究といったような、受託研究における契約関連の対応も主な仕事です。他にも、大型計算機の運用管理や基幹業務システムの更新等、他部署等との密な連携が必要な業務に携わった経験もあります。どれも窓口として単純な事務手続きをするだけでなく、専門知識を活用しながら対応していくポジションです。苦労することもありますが研究者の方々から感謝されることも多く、研究を支える仕事として大きなやりがいにつながっています。
働きやすさ
ワーク・ライフ・バランスを大切にできる
電中研の職員は、穏やかでやさしく、フランクな方たちが多いように思います。その一方、研究や自分の仕事にかける想いや熱量は相当なもので、尊敬できる方がたくさんいらっしゃいます。上司や管理職も若手の意見を大切にしてくれますし、組織全体としてもフラットで心地よい関係性を築けているのが電中研の魅力です。また、「女性の働きやすさ」を気にする方は多いと思いますが、私は不満に思うこともなく、意識することすら、ほとんどありませんでした。それは制度や環境が整っている何よりの証拠だといえるかもしれません。アットホームな雰囲気や組織としてのバックアップ体制、そしてワーク・ライフ・バランスを尊重する環境が整っているからこそ、研究成果やパフォーマンスにつながっているように思います。
将来の目標
事務職でも理系的思考を活かして貢献できる
今は組織改編(※)を経て、事務系としての新しい業務のやり方が試行錯誤される等、電中研として新しい動きが出てきています。どのような形であっても、研究者が自分の研究に集中しやすくなり、私たちのサポートを通じて社会貢献につながればと思っています。個人としての目標は、契約関連業務のスペシャリストになることです。まずは自分の専門分野として知財・契約関連の知識や経験を身に付けていき、そこからさらにキャリアを積み重ね、将来的にはプロジェクトを一気通貫して研究者を支えていく仕事に携われたらと考えています。契約関係は論理的思考が活きる場面や、物事を体系的に整理するような場面が少なくありません。電中研の事務職は研究者でなくとも理系的思考を持つ人が活躍できる環境なので、これまで以上に多くの人に興味を持ってもらえたらうれしいです。
※2021年7月に実施
- 知的財産管理
- 共同研究契約の取りまとめ
- 国や外部機関の受託契約、管理業務