電力中央研究所 RECRUITING

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YUYAMA AYUMI
湯山 安由美

原子力リスク研究センター
自然外部事象研究チーム
主任研究員
(兼 地球工学研究所
地震工学領域)
システム情報工学研究科
リスク工学専攻 修士課程修了

ライフラインシステムの観点で、
人々や社会に貢献したい。

私は元々、途上国支援や開発援助に興味があり大学へ入学しましたが、災害援助という切り口で学ぶ中で、災害リスクや防災について本格的に研究してみたいと思い大学院に進みました。そこで取り組んだのが、地震災害時におけるライフラインシステムの復旧活動のモデル化と、その相互連関についてです。簡単に言うと、災害時に電力や水道といったライフライン事業者が同時に被害を受けたとして、道路や電話なども含めた相互依存関係をモデル化し、全体効率を分析するといった研究です。
当所の存在は学生時代から知っていましたが、雲の上の存在というか。自由な雰囲気に憧れつつも、その分、研究テーマを主体的に見つけて結果を出すことが、果たして自分にできるだろうかという不安があったように思います。しかし、研究レベルの高さや電力の現場に直接貢献できる強みに惹かれ、自分の専門領域に近い分野の募集があったので応募しました。お会いする方々がみなさん博識で人柄が良く、さらには研究に集中できそうな立地や環境なども印象的でしたね。

大きな地震が発生しても、
電力システムを止めないために。

現在の研究テーマは、大きく分けて2つ。まずは、電力供給設備の地震フラジリティ評価です。これは電力系統を構成する機器や構造物が、地震動に対してどれぐらい脆弱なのか評価するもので、実際の地震による被害や構造解析の結果に基づき、「震度6強程度なら被害確率が○%くらい」といった分析を行っています。
もう1つが、大規模災害時における電力系統のリスク評価です。これは大きな地震が発生した際の、電力の供給力と需要がどのように低下し、回復していくのかというシミュレーションです。構成設備単体に対する強度評価の結果を踏まえて、システム全体としての信頼性を見ています。これらを通じて追求しているのは、地震発生時でも「いかに電力システムを止めないか」「停電が発生し得る場合には、いかにその影響を限定的にできるか」ということ。学生時代に学んでいたリスクマネジメントの考え方を形にすべく、日々の研究に取り組んでいます。

「子育ては、自分への挑戦」
という想いで両立を目指す。

今は小さい子供が二人いて、フレックス制度と時短勤務制度を利用中です。産休や育休は2回とも取得しましたし、在宅勤務や積立休暇のほか、定期的に産業カウンセラーさんと話せる制度も有効活用しています。保育園のお迎えがあるので、残業はほとんどしていません。その一方で、地方や海外への出張などは、事前の調整をしながらできる限り行っています。
心がけているのは、オンとオフ、つまり研究者である自分と母である自分を、緩やかに両立させること。家にいても子供がテレビを観ている間に読みたい論文に目を通したり、同じく会社の昼休みを使って夕食の献立を考えることもあります。以前、何かで『子育ては、自分への挑戦だ』という言葉を見て、座右の銘にしました。各種制度をフル活用しながら、自分らしいスタイルで仕事と家事・育児を両立できるように日々、挑戦しています。

組織としての自由な風土を活かし、
仕事も家庭も自分らしく。

これまで”電力システム”と”地震”を専門にしてきましたが、将来はエネルギーシステム全般において、誰もが安心・安全に暮らせるための研究を行いたいです。私も東日本大震災で停電や避難所での生活を体験し、「電気って、こんなに大切だったんだ」と改めて実感しました。その使命感や責任感を元に、リスクマネジメントのエキスパートとして、研究成果を社会に提供していきたいです。
当所は、組織としての自由な風土があり、一人ひとりの自主性を尊重してくれます。女性研究者は、結婚してお子さんがいらっしゃる方をはじめ、オンとオフを両立させながらスマートに働いている方ばかり。研究に没頭したい人は没頭できるし、私のように仕事も家庭も両立させたいという人の想いも叶えてくれます。そのように、女性研究者を守ってくれる環境を活かし、より良い研究ができるよう努めながら、子育ても自分への挑戦と思って取り組んでいきます。