Recruit Infomation

募集研究分野

研究課題掲載日
放射性物質の機械的、化学的挙動を解明する研究 2016.06.30
分散型資源を活用した新しい需給マネジメントの研究と調査 2017.10.27
配管破損時の流体漏洩挙動を考慮した保全管理の最適化に関する研究 2017.09.27
安全文化醸成・高信頼性組織化のための人材育成に関する研究 2017.01.16
原子燃料サイクル技術の開発 2016.02.03
構造物の衝撃挙動評価 2017.11.21
放射性廃棄物の地層処分施設における深部岩盤/緩衝材の長期挙動評価 2017.11.21
地震ハザード・地震フラジリティ評価高度化に関する研究 2017.07.12
送電線・変電所の絶縁設計の合理化 2017.01.30
数値電磁界解析による絶縁・EMC設計技術の開発 2017.01.30
架空送電線の気中絶縁・耐雷性能の評価技術 2015.12.21
高温材料の損傷評価に関する研究 2017.09.01
発電プラントの腐食制御・監視技術の開発に関する研究 2017.08.22
火力発電プラントボイラの高温腐食対策技術の開発 2017.08.22
発電プラントの腐食予測および腐食抑制に関する研究 2017.03.27
構造材料の破壊評価に関する研究 2017.03.10
IoTへ向けた革新的環境発電素子、センサ素子の創製・性能実証 2017.03.09
太陽電池等の半導体材料の特性分析・評価、性能予測技術 2017.01.16
発電プラント構造物の数値解析と計算機シミュレーション 2016.07.07

放射性物質の機械的、化学的挙動を解明する研究

研究内容/
求める人材像
 原子力発電の継続的リスク低減のためには、原子力発電所の安全性を精度よく把握することが重要です。どの位安全かという安全性を定量的に把握することができれば安全対策の有効性を比較した上で、より確実な対策と着実な安全性の向上が可能になります。安全性を定量的に把握する手法として、確率論的リスク評価(PRA)が活用されています。特に炉心の燃料が溶融した過酷な状態になった原子炉の挙動を把握するためには、炉心が損傷していく過程、損傷後の溶融物の移動と冷却水との相互作用や化学的挙動、さらにはガスの発生や、炉心を内包する原子炉圧力容器の破損、その外側にある原子炉格納容器までを含めた圧力、温度挙動など考慮すべきことが多種多様にあります。これらの中で放射性物質の挙動を把握することは非常に重要です。こうした複雑な環境の下で放射性物質がどのような影響を受け、そして、機械的・化学的な挙動を示すかを解明し、それらの知見をベースとして数値解析モデルを開発し、過酷事故全体を評価することが可能になれば、PRAでの定量評価の精度向上が期待できます。
 原子力リスク研究センターでは、過酷な状態になった原子炉における事象の進展と放射性物質の挙動解明の研究に取り組んでいます。この分野では、原子炉に関する知識のみならず、伝熱流動や物理化学など広範な分野からの実験、解析的アプローチが必要となります。
 そこで、現在専攻している分野から研究を開始し、他の分野の知見を広範に拡充して、意欲的かつ主体的に研究に取り組める方を求めています。将来的には国内だけでなく、世界で活躍できる専門家となれるよう、育成にも力を注ぎたいと考えています。
当面の研究課題 原子炉の過酷事故時の放射性物質の移行評価に関する実験的研究と解析
研究専門分野/
専攻学科
原子炉システム工学、伝熱工学、流動工学、物理化学、反応化学
学歴 修士または博士課程修了者(新卒・既卒いずれも可)
募集部門 原子力リスク研究センター
エントリー 研究系正職員エントリーはこちら

分散型資源を活用した新しい需給マネジメントの研究と調査

研究内容/
求める人材像
 電力中央研究所は、科学的に真理を探究し電気事業と社会に貢献できる技術を創出するため、1951年に創設された電気事業共同の研究機関です。以来、社会の発展を支える電気事業を技術的に支援してまいりました。
 電力・ガスシステム改革や再生可能エネルギー電源の大量導入、低炭素社会推進の動き、ICTの急速な進歩など、電気事業を取り巻く環境はここ数年の間に大きく変貌しています。
 これらを踏まえて、エネルギーイノベーション創発センター(ENIC)は、電力中央研究所の需要家サービス分野と配電分野、IT分野の各研究グループを統合して2016年に新たに発足した研究部門であり、電気を中心としたエネルギー価値の創造、電力需給マネジメントの高度化、電気事業のデジタルトランスフォーメーションに関する研究、および総合ソリューションの提供を行っています。電気工学や機械工学、建築学、都市工学、材料科学、システム工学、情報科学、環境工学、経営学、生物学など様々な専門知識をもつ研究者を有しており、多様な専門分野が集う学際的分析能力を駆使して技術開発、ソリューション提供を行っています。
 欧米の一部の電力市場では、電力自由化によるエネルギー選択肢の拡大と需要家の市場参画意識の高まり、太陽光発電を中心とする変動電源の大量連系による系統運用上の課題解決を背景に、分散型資源を電力市場や系統運用に参加させる動きが見られます。我が国でも、2016年度から開始されたバーチャルパワープラント(仮想発電所、virtual power plant, VPP)の実証試験はその1つの先駆けであり、既存の大型電源によらず、分散型資源(DER)やプロシューマー化した需要家を積極的に活用することにより電力供給を行うことが将来求められるようになる可能性があります。当所は、分散型資源を活用した新しい需給マネジメントの制度、ビジネスモデル、市場取引、制御技術に関する研究と調査を強化するため、同分野に関する関心と研究能力を持つ人材を広く募集します。
当面の研究課題 海外における電力プラットフォームに関する技術開発や制度・ビジネスの動向調査、電力需給マネジメントの技術評価と経済性分析(エネルギーモデルの構築を含む)、電気事業の新たなビジネスモデルの探索と提案
研究専門分野/
専攻学科
需要マネジメント、エネルギー政策/
機械工学、電気工学など
学歴 修士または博士課程修了者(新卒・既卒いずれも可 社会人としてのビジネス経験があることがより望ましい)
募集部門 エネルギーイノベーション創発センター
エントリー 研究系正職員エントリーはこちら

配管破損時の流体漏洩挙動を考慮した保全管理の最適化に関する研究

研究内容/
求める人材像
 発電プラントを適切に運用し,長期的な安定稼働を実現するためには,非破壊検査などの日常の保全管理が不可欠な要素になります.しかし,検査資源には限りがあるため,配管の破損確率や破損時の影響などのリスク情報を基にした保全管理の最適化が検討されています.
原子力技術研究所では,配管破損時の周囲(人身・機器等)への影響に対するリスク情報を考慮することで,プラントの安全性を維持しつつ検査資源の最適化を図る,保全管理の高度化研究に取り組んでいます.
そのためには,配管材料の劣化進展や破損限界の判断など,配管破損前の状況を評価する材料劣化研究に加え,配管破損時の内部流体の漏洩リスクを評価するための,流体漏洩挙動の定量的な把握を行う必要があります.
特に,高温高圧の水や蒸気が漏洩する場合,フラッシングと呼ばれる減圧沸騰や,蒸気の凝縮などの,気液の相変化を伴う超音速の流れが生じますが,この高速二相流の挙動評価はこれまでに研究例が少なく,実験による可視化や状態量の計測技術の構築や,数値計算による現象の再現手法の構築が必要となります.
これら配管破損時の流体漏洩挙動の定量化手法の構築に主体的に取り組み,将来的にはプラント保全管理の高度化を見据えた材料劣化研究やリスク評価研究にも取り組んでいく意欲のある方を求めています.

当面の研究課題 流体漏洩挙動に関する実験・計算,保全管理高度化のための調査
研究専門分野/
専攻学科
流体力学の実験・数値計算技術を有する専門分野(機械工学,原子力工学,航空工学など).特に流動に関する実験や数値計算の経験があることが望ましい.また,高速流体に関する知識の習得や材料の劣化評価研究に取り組む意欲があること.
学歴 原則として修士または博士課程修了者(新卒のみ)
募集部門 原子力技術研究所
エントリー 研究系正職員エントリーはこちら

安全文化醸成・高信頼性組織化のための人材育成に関する研究

研究内容/
求める人材像
 安全文化を醸成し、またヒューマンエラーを低減するためには、社会科学・行動科学の知見を取り入れつつ、組織内の多くの人に対して安全・ヒューマンファクター教育等を行うとともに、組織内の安全活動等を推進していく必要があります。しかし、安全は目に見えないこと、組織の利益に直結しないこと、自分自身はエラーしないという過信が働くことなどのため、期待通りの効果を発揮しにくいものです。
 これら教育・活動の実効性が上がるかどうかは、その推進役であるリーダー次第です。そのためには、リーダーを育て、リーダーが活動しやすいように、また次世代のリーダーが輩出できるように組織が支援することが必要です。
 そこで当所では、自分自身の経験に照らして理解するという成人が学ぶことの特性を考慮しながら、安全教育に関する制度設計、安全文化醸成・高信頼性組織化のための人材育成に関する研究を新たに立ち上げます。
 本研究を進めるに当たり、成人教育論、人材マネジメント論など、「大人の学習」とその周辺領域に知見を有し、安全教育研究の発展に意欲的に取り組める研究員を求めています。
当面の研究課題 原子力発電所に即した高信頼性組織構築方策の提言
特に、高信頼性組織に必要な安全リーダーの育成方策
研究専門分野/
専攻学科
経営行動科学、経営工学、経営学(成人に対する教育論、人材育成論、人材マネジメント論などの知見を有することが望ましい)
学歴 修士または博士課程修了者(新卒・既卒いずれも可)
募集部門 原子力技術研究所
エントリー 研究系正職員エントリーはこちら

原子燃料サイクル技術の開発

研究内容/
求める人材像
 我が国のエネルギーセキュリティーや世界的な地球温暖化対策の観点からは、エネルギーベストミックスを考慮しつつ、今後もある程度の原子力発電を利用することが望まれています。原子力エネルギーは、ウラン燃料と合わせ、原子炉内で生成するプルトニウムを利用することにより、その資源量を大幅に拡大できる魅力を有しています。そのためには、使用済燃料を再処理することにより原子燃料として再利用できるウランやプルトニウムを回収し、残る放射性廃棄物は安定な廃棄体として地層深く埋設処分するという原子燃料サイクル技術の確立が不可欠です。
 我が国では、現行の軽水炉から発生する使用済燃料を処理するために、日本原燃(株)により六ヶ所再処理工場の建設が進められており、国の安全性適合審査を経て竣工の予定です。六ヶ所再処理工場の安全かつ安定した運転は、我が国の原子燃料サイクル構築にとって重要であり、当面は、新規制基準に対応するための試験等を行う必要がありますが、長期的には、さらなる安全性の向上や安定運転を目指した技術の開発を行うこととなります。
 六ヶ所再処理工場から得られるプルトニウムは、当面は軽水炉においてプルサーマル燃料として用いることとされていますが、原子燃料サイクルの確立には、高速増殖炉での利用が不可欠です。そのためには、高速炉燃料の再処理技術の開発が必要であり、当所では、これまでに乾式再処理を中心とした高速炉燃料サイクル技術の開発を行っています。
 原子燃料サイクル技術の将来を見据え、現行の六ヶ所再処理工場から高速炉サイクルの確立まで幅広い技術の開発に、長期的に貢献できる研究者を求めています。
当面の研究課題 ・六ヶ所再処理工場の安全性向上および安定運転のための技術開発
・高速炉燃料サイクル技術の基盤研究
研究専門分野/
専攻学科
再処理技術に係わる幅広い化学(化学工学、工業化学、応用化学、電気化学、材料化学、放射線化学など)
学歴 修士または博士課程修了者(新卒・既卒いずれも可)
募集部門 原子力技術研究所
エントリー 研究系正職員エントリーはこちら

構造物の衝撃挙動評価

研究内容/
求める人材像
 東日本大震災を契機として策定された原子力発電所に対する新規制基準の要件として、竜巻によって発生する飛来物への防護対応が求められました。電力中央研究所では対策技術として鋼板や金網を対象として、部材の材料試験、飛来物衝突試験、および衝撃解析を行い原子力発電所の竜巻防護対策に貢献しています。
 このような衝撃問題ではミリ秒単位の現象を扱うとともに変形速度の影響により材料の物性値が変化するなど、振動問題とは異なった現象を扱うことになります。当所の衝撃研究は1970年代から実施した放射性物質を輸送する容器の落下・衝突事故評価に対する研究を始まりとして、その後に実施してきたコンクリート構造物や使用済燃料を貯蔵する容器への航空機衝突に関わる実験・解析等を通じて、衝撃現象に対する多くの知見・経験を有することとなりました。
 このようなシビアアクシデントに対する評価は今後も対応が求められることが予想され、継続的な研究により衝撃評価技術の高度化を図っていく必要があります。
 今回の募集では上記のようなシビアアクシデント対応を的確に行い、原子力施設の安全性の一層の向上に資するため、このような現象に関わる実験・解析に取り組むことのできる意欲ある方を求めています。入所後は、衝撃挙動評価に必要となる材料レベルの試験を含む実験技術、有限要素法などの解析技術を取得し、本分野において当所だけでなく我が国をリードする研究者となっていただきたいと考えています。
当面の研究課題 飛来物防護対策に関わる試験・解析、廃棄物処分容器の落下衝撃試験・解析
研究専門分野/
専攻学科
鋼・コンクリートに関わる構造力学、材料物性評価 /
土木工学、建築工学、機械工学
学歴 修士または博士課程修了者(新卒・既卒いずれも可)
募集部門 地球工学研究所
エントリー 研究系正職員エントリーはこちら

放射性廃棄物の地層処分施設における深部岩盤/緩衝材の長期挙動評価

研究内容/
求める人材像
 日本でも放射性廃棄物の地層処分を進めていくために、2017年7月末に国が科学的特性マップを公表しました。地層処分の研究は、国、原子力発電環境整備機構(NUMO)、日本原子力研究開発機構(JAEA)などとともに、当研究所もサイトの調査、処分技術、安全性を評価する技術などの開発に取り組んでいます。
 廃棄体と緩衝材さらに周辺岩盤までを含む地下深部のニアフィールドでは、熱・水理・力学等の連成作用が数百年の長期にわたり続きます。その挙動を予測評価することが重要になりますが、これを直接検証することはできません。当研究所では遠心載荷装置による加速模型実験などにより、処分施設の埋戻しから数百年単位の廃棄体・緩衝材・岩盤の長期挙動評価の工学的信頼性を向上させるための研究を進めています。
 そこで、地層処分施設の工学的な長期挙動評価を行う際に必要となる、現場/室内試験および数値解析などを通じて、これらを総合して長期挙動評価手法の構築のための研究開発に携わる人材が求められています。
 廃棄体を包む緩衝材の長期挙動評価にはその周辺岩盤との相互作用も考慮する必要があること、さらにサイトの選定の際には岩盤を工学的観点から評価することも必須になることから、岩盤工学の視点も持って長期挙動評価手法の理論の構築とその応用・実践に熱意を持って取り組み、本分野の将来を担っていただける意欲のある若い人材を募集します。
当面の研究課題 地層処分施設のニアフィールド岩盤・緩衝材の長期挙動の調査・評価技術の開発
研究専門分野/
専攻学科
岩盤・地盤工学などで力学物性について調査計測技術開発・研究を行う分野
室内力学試験、現位置測定などの経験があることが望ましい。
学歴 ・博士課程修了者(新卒・既卒いずれも可)
・修士課程修了者で上記に関連した分野に従事した業務経験を5年程度以上有する者
募集部門 地球工学研究所
エントリー 研究系正職員エントリーはこちら

地震ハザード・地震フラジリティ評価高度化に関する研究

研究内容/
求める人材像
 電力施設など、社会インフラを支える重要な構造物・設備に対しては、事業者が技術基準やガイドラインに基づく安全性確認や対策の実施を行うのみでなく、自主的かつ継続的に安全性を高める取り組みを行っています。特に、地震に対する継続的な安全性向上の取り組みにおいては、確率論的なリスク評価(PRA:Probabilistic Risk Assessment)に基づいた意思決定が今後重要になります。ここでいうPRAとは、想定されるあらゆる事象の発生頻度と発生時の影響を定量的に解析してリスクを算出し、安全性を評価しようとするものです。
 当研究所では、地震PRAを行う際に必要となる、確率論的地震ハザード(大きな地震動に見舞われる危険度)解析技術、土木・建築構造物や機器等のフラジリティ(構造物や機器の壊れやすさ)解析技術、並びにこれらを総合してリスク評価を行う研究開発に携わる研究員を募集しています。
 工学的なリスク評価に関する理論の構築とその応用・実践に熱意を持って取り組み、本分野の将来を担っていただける意欲のある方を求めています。
当面の研究課題 原子力施設等の地震リスク評価に関する研究
研究専門分野/
専攻学科
土木・建築・機械・応用数学・情報工学など(工学系の確率論的評価法に関する基礎知識を有することが望ましい)
学歴 修士または博士課程修了者(新卒・既卒いずれも可)
募集部門 地球工学研究所
エントリー 研究系正職員エントリーはこちら

送電線・変電所の絶縁設計の合理化

研究内容/
求める人材像
 送変電設備で発生する過電圧を予測し,その過電圧に対して高信頼度かつ合理的な絶縁設計を行なう「絶縁協調技術」は,安定した電力供給を実現するために不可欠な技術です。本技術は,当所の設立時より取り組み,維持・継承してきた重要な基盤技術であり,これまで実送変電設備の設計に活用されてきました。
 今後,大量の送変電設備の更新時期を迎えますが,電力供給の信頼度を維持しつつ,設備更新費用を削減する必要性が生じています。また,電力システム改革による電力輸送の公益化に伴い,電力輸送の高信頼度化ならびに合理化に対する要求がより高まることも予想されています。このため,サージ伝搬様相や高電圧現象の解明により,絶縁協調技術の基盤となる過電圧予測技術の精緻化が課題となっており,本研究テーマに,熱意を持って研究に取り組める人材を募集しています。将来的には、高電圧・サージ現象に関して実験的かつ解析的な幅広い知見を有し,本分野を担う意欲のある方を求めています。
当面の研究課題 送電線・変電所の絶縁設計の合理化
研究専門分野/
専攻学科
専門分野:高電圧工学,電磁気学,放電物理,送配電工学など電気工学全般
専攻学科:電気工学科/電子工学科など
学歴 修士または博士課程修了者(新卒のみ)
募集部門 電力技術研究所
エントリー 研究系正職員エントリーはこちら

数値電磁界解析による絶縁・EMC設計技術の開発

研究内容/
求める人材像
 電力の重大な供給支障事故を防ぐためには,雷など外来の電磁現象に対して,発電所や変電所など,重要な電力設備の制御・通信システムを適切に保護することが重要になります。このため当所では,FDTD法などの数値電磁界解析技術に基づく電磁現象の予測手法や,それに基づく電力設備の絶縁・EMC(電磁両立性)対策技術を開発してきました。得られた成果は,発電所の接地設計などに活用されています。今後,電力設備においては,IoT,AI,ロボットなどの新技術のさらなる活用が見込まれており,電力供給において,電磁的に脆弱なシステムがますます重要な責務を担うことになります。さらに,最近の電子機器の性能向上に伴い,高強度の電磁妨害を容易に発生させることができる時代になっており,電力供給の信頼性を確保していくためには,サイバー攻撃だけでなく,ハードウェア的な攻撃に対する対策(電磁的セキュリティの確保)も適切に実施していく必要があります。
 このため,電磁現象の予測技術を活用し,電力設備の絶縁・EMC対策技術の高度化,ならびに制御・通信システムの電磁的セキュリティを確保するための合理的な保護対策技術を開発することが,新たな課題となっております。本課題の解決に向けて,熱意を持って研究に取り組み,本分野の将来を担う意欲のある方を求めています。

当面の研究課題 電気所の制御・通信回路の絶縁・EMC設計手法の確立
研究専門分野/
専攻学科
専門分野:高電圧工学、電磁気学、送配電工学など電気工学全般
専攻学科:電気工学/電子工学など(数値電磁界解析の経験があることが望ましい)
学歴 修士または博士課程修了者(新卒のみ)
募集部門 電力技術研究所
エントリー 研究系正職員エントリーはこちら

架空送電線の気中絶縁・耐雷性能の評価技術

研究内容/
求める人材像
 架空送電線の気中絶縁特性や耐雷性能は,架空送電線の設計における重要な技術要素です。当所ではこれまで,これらの設計・評価に関わる技術の研究開発を進め,得られた成果は,500kVや1100kV級の送電線の気中絶縁設計に反映されるとともに,雷,特に冬季雷の特性解明に活用されてきました。
 今後,1970~80年代に建設された送電線の更新時期を迎えるにあたり,これまでに蓄積してきた技術を活用した設備設計や,実証試験による絶縁性能評価が広く社会から求められることが予想されます。併せて,絶縁設計の合理化の観点から,これまで未解明の現象や特性を解明する必要があります。特に,送電線雷撃時の「多相フラッシオーバ現象」の解明や,送電用避雷装置の最適配置による雷害防止技術の開発は,広くその成果が期待されています。
 また,最新の観測機器や理論を用いて放電メカニズムを解明するとともに,気中絶縁特性や雷放電をシミュレーションできる技術を開発することにより,設備設計の最適化を図ることも重要な課題になっています。
 これらの研究課題に熱意を持って取り組み,本分野の将来を担っていただける意欲のある方を求めています。

当面の研究課題 雷リスクマネジメントに基づく送変電設備の絶縁設計の合理化
研究専門分野/
専攻学科
専門分野:高電圧工学、放電物理、電磁気学など
専攻学科:電気工学/電子工学/応用物理学科など
学歴 修士または博士課程修了者(新卒のみ)
募集部門 電力技術研究所
エントリー 研究系正職員エントリーはこちら

高温材料の損傷評価に関する研究

研究内容/
求める人材像
 2015年12月に開催された国連気候変動枠組条約第21回締約国会議において“パリ協定”が採択され、締結国は温室効果ガス排出量の削減に関する数値目標を示すこととなりました。このCO2排出量削減を実現するためには、火力発電所は熱効率を向上させる必要があります。熱効率は作動流体(蒸気、ガス)の温度に依存するため、より高温で使用できる構造材料の開発・実用化が必要です。また、“パリ協定”達成における大きな鍵である再生可能エネルギーの大量導入の実現には、バックアップ電源としての火力発電所の頻繁な負荷変動が不可欠です。この頻繁な負荷変動は、単に疲労損傷の増大をもたらすだけではなく、過渡条件下における構造設計法の再構築を促す可能性も考えられます。
 高温材料に関する研究は1960年代からその時々の社会情勢に応じて活発に進められてきましたが、上記のように、新しい課題に対する取り組みが現在強く求められています。
 そこで、当研究所では、次世代火力発電用の高温材料に関する損傷評価技術の開発に従事頂ける研究員を募集します。研究テーマは、例えば、コーティングの密着特性の評価、結晶制御超合金の変形/損傷挙動のモデリング、微小サンプル試験による熱疲労特性の推定等があげられます。ただし、火力発電分野においては、損傷評価の前提条件や対象材料は時代とともに大きく変化するため、状況変化を常に考慮に入れて研究を進める必要があります。そのため、新しいアプローチや未経験の実験・解析にも柔軟に取り組む意欲を持った方を歓迎します。

当面の研究課題 高効率火力発電用高温材料の損傷評価に関する研究
研究専門分野/
専攻学科
高温強度学、材料組織学、計算力学 など
機械工学科、材料工学科 など
学歴 修士または博士課程修了者(新卒・既卒いずれも可)
募集部門 材料科学研究所
エントリー 研究系正職員エントリーはこちら

発電プラントの腐食制御・監視技術の開発に関する研究

研究内容/
求める人材像
 高温・高流速の水が材料と接する発電プラントの機器・配管では、金属材料の腐食や腐食生成物の付着・放射化などに起因する問題を解決することが重要なテーマとなっています。原子力発電所の機器や配管に付着した放射性核種を含む腐食生成物は、検査時において作業員の被ばくの原因となります。また、火力発電所のボイラへの腐食生成物の付着は機器に損傷を与える原因となります。このため、腐食生成物の発生・移行・蓄積に係る種々の機構を正しく理解し、水質を適切にコントロールすること、また、水質管理による対策が適切に機能していることを監視する技術が求まれています。
 当研究所では、水質管理による効果を予測することを目的とし、原子力発電所の冷却水系統を対象として放射性核種の移行挙動をモデル化する研究に着手しており、今後、さらに高度化させる予定としております。また、新たに、腐食環境モニタリング用センサー開発にも着手する予定であり、腐食現象の基礎となる電気化学に加え、放射線化学、無機材料に関する知見や技術を高度化する必要があります。これらの研究開発に一緒になって取り組む若い研究員を募集します。
当面の研究課題 放射性腐食生成物の挙動解明・モデル開発、腐食環境モニタリング用センサー開発
研究専門分野/
専攻学科
電気化学、放射線化学、無機材料
学歴 修士または博士課程修了者(新卒・既卒いずれも可)
募集部門 材料科学研究所
エントリー 研究系正職員エントリーはこちら

火力発電プラントボイラの高温腐食対策技術の開発

研究内容/
求める人材像
 火力発電は、我が国のエネルー基本政策の中において、発電総量の50%以上を供給する基幹電源として位置づけられております。課題であるCO2排出を抑制するため高効率化とともに、電源の安定供給の観点から火力プラントの信頼性の確保が不可欠となっております。このような状況のもと、プラントの多くは過酷な運転を、一部のプラントでは電力需給バランスに応じた負荷変動運転を強いられており、運転の環境条件が材料劣化に及ぼす影響を正しく捉えることが必要とされております。中でも材料の高温酸化・高温腐食の抑制や劣化予測は電力の安定供給を保証する上で非常に重要な課題となっております。これら腐食損傷の発生および抑制に関する知見はある程度整理されておりますが、運転の多様化に伴い各損傷が重畳・複雑化する傾向にあります。このため、数値解析による力学条件・腐食条件の相互作用下での劣化発現機構の解明や腐食発生抑制のための技術開発を通じ、火力発電のより安全で安心な運用を実現することが期待されています。
 そこで当所では、高温腐食に加えて水溶液腐食、燃焼や伝熱、材料強度などからの多面的なアプローチを通じ、これらの課題の解決に向けて熱意を持って取り組んで頂ける人材を募集します。他分野の研究者とも連携し境界分野における問題解決能力を発揮できる方を歓迎します。
当面の研究課題 実験と数値解析による高温腐食,腐食疲労メカニズムの解明、高精度な腐食損傷予測技術の開発
研究専門分野/
専攻学科
金属材料の高温酸化・高温腐食、化学工学、数値解析(有限要素、熱力学)、材料力学
学歴 修士または博士課程修了者(既卒(ポスドク)のみ)
募集部門 材料科学研究所
エントリー 研究系正職員エントリーはこちら

発電プラントの腐食予測および腐食抑制に関する研究

研究内容/
求める人材像
 高温・高流速の水が材料と接する軽水炉発電プラントの機器・配管では、金属材料の腐食や腐食生成物の析出・溶解などに起因する不具合を予防し、安全性および信頼性を確保することが重要な課題となっています。課題の一つである給水配管などでの減肉(流れ加速型腐食など)については、危惧される部位や腐食の速度を予測することで、合理的に管理することが求められています。また、腐食抑制を目的に給水に添加されており、流れ加速型腐食にも影響を及ぼすヒドラジンは、がん原生物質に指定させており、ヒドラジン添加に代わる新しい腐食抑制技術の開発が望まれています。
 当研究所では、流れ加速型腐食のメカニズムを解明し、これを予測する技術や添加剤により腐食を抑制する技術の開発を目指し、研究を進めています。これらの研究開発では、流動場で生じる化学反応の速度を予測・評価することが重要であり、微量の金属イオンや添加剤などが関与する化学反応速度論に関する知見に加えて腐食や電気化学に関する知見により、技術を高度化する必要があります。これらの研究開発に一緒になって取り組む若い研究員を募集します。
当面の研究課題 配管減肉予測手法の開発、腐食抑制のための水質管理技術の評価
研究専門分野/
専攻学科
専門分野:反応工学、腐食科学、電気化学
学歴 修士または博士課程修了者(新卒・既卒いずれも可)
募集部門 材料科学研究所
エントリー 研究系正職員エントリーはこちら

構造材料の破壊評価に関する研究

研究内容/
求める人材像
 火力・原子力発電プラントを安全かつ効率的に運転するには、構造機器に使われる材料の健全性が確保されなければなりません。発電プラントは、高温、高圧といった苛酷な条件で運転され、中性子照射環境や腐食環境に置かれたりすることから、このような条件下での経年劣化を考慮した上で、材料の健全性を的確に評価することが必要です。
 そのためには、破壊力学、材料強度学といった専門分野を基盤としつつ、現実の構造材料の破壊挙動をどのように予測し、かつその知見をどのように実社会に活かすことができるのかについて、多角的なアプローチによって評価研究を進めていくことが求められます。たとえば、超小型試験片を用いた破壊強度の計測技術の実用化、構造の複雑さや材料特性の不確かさを考慮した確率論的・統計論的な破壊評価法の開発などに理論、工学の両面から取り組んでいくことが鍵であると考えます。
 当所では、破壊力学に軸足を置きつつ、構造材料の新たな破壊評価に関する研究に一緒になって取り組んでいただける研究員を募集します。柔軟な思考力をもって意欲的に問題解決に取り組める方をお待ちしています。
当面の研究課題 超小型試験片による破壊強度評価技術に関する研究
確率論的破壊力学による健全性評価法に関する研究
研究専門分野/
専攻学科
専門分野:破壊力学、材料強度学、構造力学 など
専攻学科:機械工学科、材料工学科 など
学歴 修士または博士課程修了者(新卒・既卒いずれも可)
募集部門 材料科学研究所
エントリー 研究系正職員エントリーはこちら

IoTへ向けた革新的環境発電素子、センサ素子の創製・性能実証

研究内容/
求める人材像
 センサ、情報処理・通信、ネットワークを組み合わせたIoT(Internet of Things)を導入することで、社会全体の生産性や運用効率の向上が期待されています。電気事業においても、大量の無線センサ端末を導入することにより、これまでの電力設備の運用保守技術の発想や質を革新していくことが期待されております。
 材料科学研究所では、電気事業におけるニーズを見据えて、発電・蓄電・情報処理・通信の各機能を統合したセンサ素子の創製・性能実証の研究を行っております。その一環として、環境振動や磁歪によって発電する素子の開発、発電された電気を蓄えるための蓄電機能の機能出現と、電力現場で必要となる新規センサ素子の創製・性能実証の研究を進める計画です。
 このため、環境発電素子やセンサ素子の開発、性能実証に意欲的に取り組んでいただける方を募集します。
当面の研究課題 環境発電素子、新規センサ素子の研究開発
研究専門分野/
専攻学科
専門分野:材料物性、固体物理、電気・電子工学(半導体)など
学歴 博士課程修了者(新卒・既卒いずれも可)
募集部門 材料科学研究所
エントリー 研究系正職員エントリーはこちら

太陽電池等の半導体材料の特性分析・評価、性能予測技術

研究内容/
求める人材像
 再生可能エネルギーの普及拡大に対する社会的な期待や、省エネルギーによる資源節約の必要性から、太陽電池やサイリスタ/トランジスタなどの半導体素子の果たす電力系統内での役割が、今後益々高まることが予想されます。
このような状況下で、最近の太陽光発電の大量導入に伴う出力変動の影響低減など、半導体素子の利用の観点からの技術研究が新たなテーマとして重要になっています。
 材料科学研究所では、半導体などの機能材料研究の一環として、電力系統に連系された太陽光発電の発電量のリアルタイム把握・予測など、電力系統の安定運用に対する技術開発に取り組んでいます。
 さらに、今後中長期にわたって再生可能エネルギーの中心を占めると考えられる太陽光発電や、省エネルギーに重要なパワー半導体などを対象に、継続的なニーズが想定される劣化や故障等の信頼性を中心とした研究の拡充を予定しています。
 これに向けて、電気事業での半導体材料の活用のための材料分析・評価技術の構築に意欲的に取り組んでいただける方を募集します。
当面の研究課題 太陽電池等半導体の材料分析・評価に基づく劣化・故障予測技術の開発
研究専門分野/
専攻学科
固体物理、化学、電気・電子工学(半導体)など
電気・電子工学科、材料工学科、物理学科、化学科など
学歴 修士または博士課程修了者(新卒・既卒いずれも可)
募集部門 材料科学研究所
エントリー 研究系正職員エントリーはこちら

発電プラント構造物の数値解析と計算機シミュレーション

研究内容/
求める人材像
 火力・原子力発電プラントの安全な運転のためには、高温、高圧といった実際の条件下での機器の信頼性を見極めることが必要です。プラント構造の健全性や寿命を実験的に推定するには限界があり、そのような状況下では計算力学の活用が不可欠となっています。
 また、次世代火力発電プラントにおいてエネルギー効率の向上を実現するために先進的な理論を実装した数値解析技術を開発することや、経年原子力発電プラントの信頼性を高い精度で定量的に評価することなど、わが国のエネルギーを支える技術基盤整備への社会からの要請は、今後ますます強くなると予想されます。
 当研究所は、上記のようなニーズに応えるべく、発電プラント構造の数値解析、計算機シミュレーションに意欲的に取り組むことのできる研究員を募集します。計算力学の枠に留まることなく、当研究所が擁する材料分析・計測技術および実験技術のノウハウと蓄積とを解析技術に活かすような、グローバルな着眼点を持った方を期待しています。
当面の研究課題 火力発電プラントの余寿命評価、次世代火力および原子力構造材料の健全性評価
研究専門分野/
専攻学科
材料力学、材料強度学
学歴 修士または博士課程修了者(新卒・既卒いずれも可)
募集部門 材料科学研究所
エントリー 研究系正職員エントリーはこちら